ロタウイルス　子供の症状　知っておきたいこと

感染力の強いロタウイルス

ほとんどの子供が
感染するロタウイルス感染症

ロタウイルスが
体内に入って引き起こされる
急性の胃腸炎です。

０～5歳頃の子供に
かかりやすい病気です。

ロタウイルスは
感染力が強く
少しのウイルスが
体内に入るだけで
感染します。

ほとんどの子供が
５歳までに
ロタウイルスに感染する
といわれています。

子供が感染するロタウイルスはどこからやってくる？

ロタウイルスは
感染力が強いウイルスです。

10〜100個くらいのロタウイルスが
口から体内に入ることで感染します。

ロタウイルスは、
感染者の嘔吐物や便に
大量に含まれています。

感染者の嘔吐物や便を処理した後、
しっかりと手洗いをしても、
手や爪に数億個ものウイルスが
残っていることがあります。

ロタウイルスが
付いた手で目や口などを
触ったりすることで
体の中に入り感染します。

また
感染者が触れたドアノブなどに
触れることで
手指にウイルスが付着し
そこから感染が広がることもあります。

子供が感染するロタウイルスの主な症状は？

ロタウイルス感染症は
急性の胃腸炎です。

ロタウイルに感染すると
2〜４日の潜伏期間の後
発熱や
水様性の下痢や
激しい嘔吐が
繰り返し起こります。
便は白っぽい便になることがあります。

乳幼児は、
激しい症状になることが多く
特に初めて感染したときに
症状が強くなります。

症状は
3〜7日で改善することがほとんどですが
重い脱水症状が数日間続くことがあります。

脱水症状がひどくなると
点滴や入院が
必要になることがあります。

５歳までの
急性胃腸炎の入院患者のうち
40〜50％前後はロタウイルスが原因です。

また合併症として、

けいれん
肝機能異常
急性腎不全
脳症
心筋炎など

が起こることがあります。

脱水症状
意識の低下
けいれん等

の症状が見られたら、
速やかに
近くの医療機関を受診しましょう。

ロタウイルスは
感染を繰り返すごとに
症状は軽くなっていきます。

ロタウイルスに
感染している子供と
接触した大人のうち
30〜50%が感染する
と言われています。

ですが
大人はそれまでに
何度も感染しているため
多くの場合は軽症または症状がでません。

嘔吐のときは
嘔吐物で
喉を詰まらせないように
気をつけましょう。

嘔吐している時に
仰向けで寝かせると
嘔吐物で窒息する場合が
ありますので

必ず横向きに泣かせましょう。

ロタウイルスの症状に効く薬はある？

現在
ロタウイルスを
やっつける薬はありません。

このため

脱水症状を防ぐために
水分をしっかりとることや

体力を消耗しないように
栄養をしっかりと補うこと

などが大切になります。

嘔吐の症状が
落ち着いてきたころから
水分をとりましょう。

最初は
少しづつ様子を
見ながらとっていきましょう。

乳児の場合は
欲しがれば
ミルクや母乳でもかまいません。

脱水症状がひどくなった場合には
医療機関で点滴を行う
などの治療が必要になります。

下痢止め薬は、
体の中のウイルスを
排出しようとしているので
服用しないことが望ましいでしょう。
病気の回復を遅らせることがあります。

ロタウイルス感染症にはワクチンがある！？

ロタウイルスには
ワクチンがあります。

令和２年１０月１日から
定期接種となりました。

このワクチンは
経口ワクチンとなっています。

接種期間が短いので
できるだけ早く
重症化を防ぐためにも
ワクチンの接種を検討しましょう。

まとめ

ロタウイルス感染症は
初めてかかる子供にとって
とても症状が強い病気です。

感染力が強く
感染予防をしていても
感染を防ぐのが難しいです。

何度か感染すると
免疫がついて症状は軽くなっていきますが
子供のしんどい姿を見るのは辛いですよね。

誕生したばかりの赤ちゃんは
予防接種などを上手に活用し
少しでも症状を軽く押さえましょう。