夏バテは、梅雨時期の高温多湿の頃から起こる体調不良です。暑さによって食欲不振や消化不良、体力低下などの状態が起こります。
毎日の食事に和食を心がけることで、夏バテや予防の対策ができます。
和食が夏バテに最適な理由
・栄養バランスの良さ
和食は一汁三菜が基本と言われています。一汁三菜を意識し、組み合わせることでバランスの取れた食事を摂ることができます。
・低カロリーで消化に良い
和食は、一般的に低カロリーで煮る、焼く、蒸すなどの消化に良い調理法が多いので、夏バテで弱った胃腸に負担をかけずに必要な栄養を補うことができます。
・発酵食品
和食には、みそ、しょうゆ、納豆などの発酵食品を使う料理が多くあります。発酵食品は腸内環境を整え、免疫力を上げる効果があります。夏バテになると免疫力が下がってしまいますので、腸内環境を整えることが大切になります。
・旬の食材
旬の食材は栄養価が高く新鮮です。夏が旬の野菜や果物は体を冷やしたり、疲労回復に良い成分が含まれています。
・だしの活用
昆布やカツオでとっただし汁はアミノ酸やミネラルが含まれており、アミノ酸は旨味成分になっています。アミノ酸やミネラルは疲労回復に効果が期待されています。
夏バテにおすすめの和食の食材
・旬の夏野菜
夏野菜は、ビタミンやミネラルが豊富で、体の熱を冷ます効果があります。
なす・きゅうり・トマト・オクラなど
・たんぱく質
夏バテで食欲が落ちると、たんぱく質不足になりがちです。たんぱく質は筋肉の修復や疲労回復を助ける働き、免疫力を維持する働きがあります。夏バテになる前からたんぱく質を摂るように心がけましょう。
肉・魚・卵・大豆製品など
夏バテで食欲がないときに食欲増進させる和食食材
香味野菜
・しょうが
しょうがは胃腸を刺激して、体の内側から温め、食欲を増進させます。しょうが湯や薬味に活用できます。
・みょうが
みょうがには胃液の分泌を活発にする作用があり、みょうがに含まれている香りの成分に食欲増進作用があるといわれています。
・ネギ
ネギにはアリシンが多く含まれています。アリシンはビタミンB1と結びつくと疲労回復を助ける効果があります。
・大葉
大葉の香り成分のペリルアルデヒドには食欲増進や食中毒予防の効果があります。
酸味のある食材
・梅干し
梅干しに含まれているクエン酸には、疲労回復の効果があり、汗や尿が体の外に余分に排出されることを防いでくれます。
胃液や唾液の分泌が増え、胃の活動が活発になるので、食欲増進に期待できます。
・お酢
お酢などの酸っぱいものを食べると分泌される胃液や唾液が食欲を促し、消化・吸収を助け、胃腸を整える働きがあります。
また、お酢に含まれるクエン酸が疲労回復の効果があり、夏バテの予防・回復に効果があります。
・柑橘類
レモンやゆず、すだちなどの柑橘類に含まれるクエン酸とビタミンCが夏バテに効果があると言われています。
ビタミンCは睡眠不足や発汗で消費されやすいといわれています。熱帯夜などで睡眠不足になり、疲労が溜まったり寝汗をかいたりするので、夏バテの予防には必要な栄養素です。
夏バテのときに良い和食
豚のしょうがやき
酢の物
ささみともやしの梅肉和え
オクラと山芋のネバネバサラダ
ネギと納豆の卵焼き
野菜たっぷりの麻婆茄子
きゅうりとトマトと豆腐の中華風サラダ
まとめ
和食には夏バテを予防・改善を助ける食材が多くあります。和食は栄養バランスが良く、胃腸に優しく消化が良いので夏バテの予防・改善に効果があります。
高温多湿の時期から和食の食事を心がけ、夏を乗り切りましょう。