春になると
花粉の飛散が始まります。
花粉症の約7割は
スギ花粉症だと言われています。
しかし
花粉症の原因となる花粉は
春のスギやヒノキだけではなく
1年中さまざまな
植物の花粉が飛んでいます。
そして年々、子供の花粉症も
増加しています。
花粉症の症状
花粉症には
鼻水
鼻詰まり
くしゃみ
が主な症状です。
その他にも
目のかゆみ
肌荒れ
などの症状がでる人もいます。
肌荒れは
主な症状が出ていない人でも
発症する人もいます。
そして
食物アレルギーの一つである
口腔アレルギー症候群を
引き起こすこともあります。
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参考花粉症 症状なくても子供の肌荒れ起こります!
春が近づいてくると スギやヒノキ花粉の飛散が 始まります。 そのスギやヒノキ花粉に 反応して鼻水やくしゃみを 引き起こすのが花粉症です。 その他 肌のかゆみや 赤みが発症する人もいます。 花粉症の人は ...
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口腔アレルギー症候群とは
原因となる
食べ物を口にしてから
15分以内に
口の中や唇などが
腫れたり
かゆくなったりする
アレルギー疾患のことです。
多くの場合は
時間が経つと共に
症状がなくなりますが
まれに
アナフィラキシーショックと
呼ばれる重篤な症状が
でることもあります。
口腔アレルギー症候群の症状
原因となる果物や野菜が
口にはいると
15分以内に
唇や舌、口の中、喉に
イガイガする
ピリピリする
かゆみ
腫れ
などがおこります。
多くの場合はしばらくすると
自然になくなりますが
中には
鼻水
腹痛
下痢
などの症状がでたり
重い方では
アナフィラキシーショック
を起こす場合もあります。
小さな子供は
伝えることができないので
注意が必要です。
花粉で起こる食物アレルギー
花粉症の人が
花粉と果物や野菜に含まれるアレルゲンと
交差反応し
食物アレルギー症状を
引き起こす場合があります。
花粉がアレルゲンで起こる
口腔アレルギー症候群を
花粉-食物アレルギー症候群
といいます。
交差反応とは
花粉と果物や野菜など異なる物質であっても
アレルゲンとなるたんぱく質の構造が
似ている場合があります。
特定の花粉にアレルギー反応を
おこしたことがあると
それと似たたんぱく質を含む
果物や野菜に対しても
アレルギー反応が出やすくなります。
これを交差反応といいます。
花粉症を発症する人が
増えているのに伴って
花粉-食物アレルギー症候群も
増加傾向にあります。
ハンノキ、シラカバ花粉症に
かかっている人の発症が最も高く約4割で
スギ花粉症の人の発症は
約1割と言われています。
花粉の種類とアレルギーを起こす食べ物
ヒノキ科(スギ、ヒノキ)
トマト
カバノキ科 ハンノキ、シラカンバ
リンゴ
洋ナシ
サクランボ
モモ
スモモ
イチゴ
アンズ
オレンジ
メロン
アーモンド
セロリ
ニンジン
ジャガイモ
大豆(豆乳)
ピーナッツ
ヘーゼルナッツ
クルミ
キウイ
マンゴー
シシトウガラシ など
イネ科(カモガヤ、オオアワガエリ)
メロン
スイカ
トマト
ジャガイモ
タマネギ
オレンジ
セロリ
キウイ
米
小麦 など
ブタクサ
メロン
スイカ
ズッキーニ
キュウリ
バナナ など
ヨモギ
セロリ
ニンジン
パセリ
レタス
ピーナッツ
くり
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ(ハシバミ)
ジャガイモ
マンゴー
キウイ
リンゴ
香辛料(マスタード、コリアンダー、クミン) など
対策
アレルギーが出た場合は
食べた物を避けることでしか
防ぐことができません。
ですが
口腔アレルギーを起こす
果物や野菜のアレルゲンは
熱に弱いので
よく加熱すれば症状が出にくく
食べることができるものもあります。
ですので
ジャムなどに加工すれば
食べられることもあります。
また
缶詰などの加工食品も
食べれることがあります。
しかし
果物アレルギーでは
加熱してもアナフィラキシーを
起こすこともありますので注意しましょう。
また
花粉−食物アレルギー症候群は
発症している花粉アレルギーを
緩和させると軽減することがありますので
花粉症を緩和させることが大切です。
まとめ
花粉症だからといって
必ず口腔アレルギー症候群になるとは限りません。
花粉症を発症している人で
口や喉に違和感を感じた人は
アレルギー検査を受けるようにしましょう。
そして原因が判明したら
生で食べるのは控えましょう。
口腔アレルギー症候群だからといって
アレルゲンとなるすべての食べ物を
控える必要はありません。
食べたときに
違和感を感じたものだけ
避けるようにしましょう。