スーパーでよく見かける海老ですが
実は海老には世界で約3000種類いる
といわれています。
ですが
私達が食べることのできる種類は
約20種類ほどなのです。
そして
私達が食べている海老のほとんどは
輸入されているものなのです。
海老といっても
使い方や特徴に違いがあります。
今回は
家庭でよく使う海老を中心に
ご紹介します。
エビの種類と旬
バナメイエビ
日本で一番流通しているエビは
スーパーでもよく見られる
バナメイエビです。
クルマエビの仲間で
大きなものでも
大きさは20cm程の中型で
有頭や冷凍むきエビなどで
販売されています。
バナメイエビは
ベトナムなどの東南アジアの国や
インドなどで養殖されています。
養殖された輸入ものが多いので
旬の時期はなく
年間通して手に入れることができます。
身はプリプリとして柔らかく
甘みが強いのが特徴です。
バナメイエビは
炒め物や蒸し物に適しています。
ブラックタイガー
スーパーでよく見られる
海老のひとつです。
冷凍海老の多くが
ブラックタイガーといわれており
スーパーでは頭を取った状態で
販売されています。
ブラックタイガーは
ベトナム
インド
インドネシア
タイ
などから輸入されたものが多いです。
養殖された輸入ものが多いので
旬の時期はなく
年間通して手に入れることができます。
生の状態は黒っぽく縞模様があります。
火を通すと鮮やかな赤色に変わります。
プリプリとした食感で
甘みがあります。
クルマエビの仲間で
大きいものでは
30cmを超えるものも
いるようです。
ブラックタイガーは
エビフライや海老の天ぷら
エビマヨなどの炒めものなど
幅広い海老料理に使うことができます。
クルマエビ
体長約20cmくらいで
黒い縞模様と
体を丸めると車のタイヤのように見えるので
クルマエビと名付けられた
と言われています。
スーパーなどでは
活きたまま販売されている
こともあります。
日本では
養殖されているものが多く
流通しています。
クルマエビの旬は
天然物は初夏〜秋
養殖物で12月〜2月頃です。
伊勢エビと並ぶ高級なエビで
寿司や天ぷらによく使われる海老としても
知られています。
また
年末年始のお祝いの時期に
多く流通されています。
食感はプリッとしており
うま味と甘みが強いです。
クルマエビは
塩焼きや塩ゆで
刺し身など
海老の味をシンプルに味わえる料理が
おすすめです。
イセエビ
赤褐色のごつごつとした硬い殻に覆われ
2本の長く太い触角が特徴です。
大きさは20〜30cmほどのものが
多く出回りますが
大きいものでは40cmほどにあります。
伊勢エビは輸入も多いですが
日本での産地は
三重県、静岡県、千葉県
和歌山県、徳島県などで漁獲され
地域によって旬が違います。
また
伊勢海老は禁漁の期間があります。
最も早く漁が解禁になるのは
千葉県で8月初旬〜4月までです。
一番美味しく食べられるのは
11月〜3月頃といわれています。
伊勢海老は養殖ができないため
とても高級な海老なのです。
伊勢海老は
プリプリで濃厚なうま味が詰まっています。
刺身で食べると
甘さが引き立ちます。
加熱してもプリプリの食感で
美味しいです
甘えび
甘えびと呼ばれている
海老の正式な和名は
ホッコクアカエビと言います。
赤い色の海老で
水分が多い身と甘みが強さが特徴です。
日本では
日本海から北海道にかけて獲れ、
輸入物は北大西洋で獲られたものが
輸入されています。
甘えびの旬は
地域によって違いがあり
1年中どこかの地域で獲れた甘えびを
食べることができます。
甘えびの食べ方で一般的なのは
刺身ですが
素揚げなどもおすすめです。
ボタンエビ(トヤマエビ)
ボタンエビは
太平洋側でしか獲れない海老です。
ですが
漁獲量が減ってしまったこともあり
現在流通されている
ボタンエビと言われているエビは
富山で獲れたトヤマエビのことを
指すことが一般的となりました。
トヤマエビは
富山から北海道にかけて獲れます。
鮮やかなオレンジ色をしており
体長は17cm程です。
身は水分が多く甘みが強く
刺身で食べるのがおすすめです。
フライや焼き物など
いろいろな料理に適しています。
桜えび
国内の桜えびは
千葉県沖、東京湾
相模湾、駿河湾に生息していますが
水揚げされるのは駿河湾だけです。
透明感のある赤色で
体長は4cm程の小さな海老です。
桜えびは漁期が決まっており
3月下旬〜6月上旬と
10月下旬〜12月下旬の2回です。
この2回の時期が桜えびの旬となります。
産地などでは
生のまま新鮮な桜えびを
味わうことができますが
天日干しや釜揚げなどに
加工されて全国に流通します。
桜えびはかき揚げや炒めもの
などがおすすめです。
海老の栄養
海老は高タンパク低脂肪と言われており
栄養が豊富に含まれています。
ですが
コレステロールやプリン体が
含まれているので食べすぎには注意しましょう。
たんぱく質
海老は
体を作るために欠かせない
タンパク質が豊富に含まれています。
たんぱく質は
筋肉や皮膚の構成成分になったり
体の機能を調節するホルモンを作る
など重要な働きをしています。
たんぱく質が不足した状態が続くと
体力や免疫力の低下になることがあります。
ビタミンE
抗酸化作用があり
脂質の酸化を防ぎ
シワやシミの増加を抑え
老化対策に効果があります。
その他にも
血行の促進作用や
悪玉コレステロールの酸化を防ぎ
動脈硬化を予防する
などの効果が期待できます。
タウリン
タウリンはアミノ酸の一種です。
コレステロールや
中性脂肪を減らす作用や
動脈硬化の予防
心臓や肝臓の機能を高める
などの働きがあります。
他にも
疲労回復効果などが
期待されています。
タウリンは
体内で作られるだけでは
足りないため
食事などから取り入れることが重要です。
アスタキサンチン
アスタキサンチンとは
鮭やえびやカニなどに含まれる
赤い色素のことで
カロテノイドの一種です。
とても強い抗酸化作用があり
紫外線による肌のシミやシワを防ぐ効果や
疲労回復効果
動脈硬化の改善などが期待されます。
他にも
目の周りの血行を促進し
目の疲労感を和らげる効果
もあるとされています。
まとめ
海老には
とても豊富な栄養が入っており
生活習慣病などの予防に
役に立つ効果が期待されています。
ですが
海老にはコレステロールが
多く含まれているので
食べすぎには注意が必要です。
いろいろな料理に合う
海老を上手に活用してください。
下処理をすることで
臭みや見た目が良くなります。
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