肉じゃがといえば
「おふくろの味」として
日本中で愛されているお料理ですね。
発祥については諸説ありますが
どうやら
洋食をもとに和食の調味料で
アレンジされて産まれたのが
その起源のようです。
当時
肉を食べる習慣がほとんどなかった日本人は
1000年以上も前から
脚気(かっけ)という病気に悩まされていました。
タンパク質とビタミンの欠如で
起きてしまう脚気。
明治の頃は軍隊でも流行しており
これが原因で亡くなる方もいたそうです。
イギリスに留学した海軍の軍医は
現地では脚気が流行していなかったことから
脚気の原因が食生活にあると考え
肉を食材にする料理が多い洋食へと
切り替えることを提案しました。
その提案を採用した海軍で
脚気の症状が激減。
こうして肉じゃがは
長年の日本の悩みを解決してくれた
お料理となったのです。
そして
まだ西洋料理に慣れていなかった
当時の日本人のために
親しまれていた和食の味
砂糖
醤油
を使ってアレンジされた肉じゃがは
健康食としても重宝され
広く多くの人に愛されるものとなっていきました。
「日本のおふくろの味」は
日本の病を救った特別なものだったんですね。
日持ちと保存方法
作ってから1~2日中には
食べきるようにしてください。
肉じゃがは
水分が多く
じゃがいも自体が調理すると
傷みやすい食品なので
できるだけ
作った当日か翌日には
食べきるようにしましょう。
また
じゃがいもやこんにゃくなど
冷凍することで
食感が悪くなる素材が多く入っているので
美味しく冷凍することが出来ません。
お持ちであれば
真空パックにすることで
肉じゃがの賞味期限を延ばすことができます。
真空することで
味がしみ込みやすくなります。
煮汁は少しだけで大丈夫。
通常の冷蔵保存よりも
賞味期限を1〜2日
延ばすことができます。
粗熱をとって
できるだけ早く真空パックして
保存してくださいね。
カロリー
入れる調味料や具材、調理法によって異なりますが
100gのカロリーは大体128kcalです。
体重など気にしている方は
使うお肉の種類や部位
加える具材や調味料で
カロリーも調整できますし
じゃがいもは少量でも
満腹感を得やすいので
食べすぎを抑えるという点では
ダイエットの頼もしい味方に
なりうる料理です。
牛バラ肉は脂質の多い部位なので
カロリーを抑えるには
赤身肉や皮を取り除いた鶏肉で
代用するといいですよ。
家族に大人気!豚肉でも作れる
肉じゃがに使うお肉の種類は
地域によって異なるようです。
また地域によっての偏りだけでなく
各家庭でも慣れ親しんだ
肉じゃがの味があり
肉じゃがの肉に対しては
それぞれ好みがわかれるところ。
牛肉でも豚肉でも
美味しく作ることができるので、
いつもと違ったお肉の種類も試してみると
良いかもしれませんね。
豚肉を使った肉じゃがは
牛肉を使った肉じゃがよりも
あっさりと食べることができます。
また
豚肉は牛肉よりも
安く購入できるので家計の見方!
牛肉を使った肉じゃがは
お肉のコクで味わい深い肉じゃがに
することができます。
肉の味をしっかりと楽しみたい人には
牛肉の肉じゃががおすすめです。
肉じゃが黄金比
出汁 10
みりん 1
醤油 1
じゃがいも 2個
玉ねぎ 1個
にんじん 1本
肉(豚か牛かはお好みで)200g
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作る際のポイント
玉ねぎをしっかり煮込むと
お野菜の旨味と
優しい甘さをひき出すことができるので
お砂糖やみりんは少しでも大丈夫。
からだ想いの、品のある味に仕上がります。
甘くなりすぎてしまった時は
煮汁を減らして水を足して調整したり
具を増やす事で
味を薄めたりして調整してください。
酸味や辛味を加えることでも
甘さを感じにくくなるので
タバスコを数滴たらすのも良いですよ。
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水なしで作る肉じゃがが大人気!
水を入れずに
野菜から出る水分のみで煮込みます。
肉と野菜から出た
うまみが凝縮されるため
出汁を入れなくても
深い味わいを楽しめます。
味付けは
みりん 1
酒 2
醤油 3
この比率はあくまで参考に、
好みの味わいによって
少し水を加えるなど
工夫してみてください。
肉を炒めたフライパンで
野菜を炒めることで
肉から落ちたうまみを野菜に移します。
狭い鍋で木ベラでかき混ぜてしまうと
野菜を崩してしまうため
幅の広いフライパンで
炒めるのがおすすめです。
じゃがいも、にんじんの表面に
軽く焼き目が付いたら
しらたきを入れてサッと炒め
鍋に移します。
空になったフライパンに酒を入れて
沸騰したら同じく鍋に移し
鍋に玉ねぎ、みりん、醤油を順に加え
穴を空けたクッキングペーパーで
落としぶたをし
さらに鍋にふたをします。
コトコトと対流が起こる火加減で
ゆっくりと火を入れることで
野菜の甘みが引き出されます。
煮崩れもしにくくなります。
玉ねぎを中心に
野菜からたっぷり水分が出るので
水は加えません。
その代わり
キッチンペーパーの落しぶたと
鍋のふたで2重にふたをしましょう。
こうすることで
より煮汁の蒸発を防いで
風味をとじこめることができます。
途中で焦げ付いてしまいそうだったり
味見をしてみて濃いな、と思ったら
もちろん
水を加えて調整していただいてOKです。
量が多い時は特に
鍋の中でかき混ぜず
一度ボウルにあけて
上下を入れ替えて
鍋に戻すようにしてください。
かき混ぜると
でんぷんと水分が急激に混ざって
ドロドロになってしまうので
このひと手間で煮崩れず
ムラなく煮ることができます。
人気の白だしで簡単、料亭のひと皿
だしの効いたすっきりした味と
素材本来の色はまるで料亭のひと皿のよう。
鍋に油を熱し
肉を炒め
色が変わったら
じゃがいも、にんじん、玉ねぎを加えて炒める。
全体に油が回ったら
水、白だしを加えて
落し蓋をし
沸騰したら
弱火で10分煮込んで完成です。
じゃがいも 2個
玉ねぎ 1個
にんじん 1本
肉(豚か牛かはお好みで)200g
水 300ml
白だし 大さじ3
肉じゃがといっても
肉の種類を変えたり
作り方を変えたり
いろんなバリエーションで
楽しむことができます。
お試しください。