食中毒とは
食べ物や飲み物などに付いた
細菌やウイルスや有毒な物質を
摂ることによって
嘔吐
下痢
腹痛
発熱
などの症状が出る病気のことです。
細菌とウイルスの違い
細菌
糖などの栄養と水があれば
生きた細胞がなくても
自分と同じ細菌を複製し
増殖することができる微生物です。
大きさはとても小さく
肉眼では見ることはできません。
ヨーグルトや乳酸菌飲料
納豆など食品の製造に
使われるものもありますが
体の中に入り込み
食中毒などを引き起こす
細菌もあります。
ウイルス
細菌よりもとても小さく
ウイルスが単独で
増殖することはありません。
人や動物など
他の細胞に入り込んで生きていきます。
人の体にウイルスが入ると
人の細胞の中に入って
自分のコピーを作り
細胞が破裂し
たくさんのウイルスが飛び出します。
飛び出したウイルスが
他の細胞に入りこみます。
こうして、
ウイルスが増殖していくのです。
食中毒の症状
腹痛
下痢
嘔吐
発熱
などを発症します。
原因の細菌やウイルスの種類によって
症状は様々で発症日数も違います。
腸内で原因となる
細菌やウイルスが増殖することにより
胃腸機能が低下し
下痢や嘔吐をくり返すことで
細菌やウイルスを体の中から排出します。
排出されることで
徐々に症状が緩和されていきます。
また
胃腸症状の前に
発熱の症状が現れる場合もあります。
食中毒を引き起こす細菌
食中毒の約70%〜90%が
細菌が原因と言われています。
食中毒を引き起こす細菌の多くは
気温が高くなり始めた頃(約20℃)から増殖し始め、
人の体温くらいの温度で
増えるスピードが早くなります。
ですので
例年、梅雨から夏にかけて
気温や湿度が上がる季節に
食中毒が増えるのです。
食中毒を引き起こす主な細菌やウイルス
細菌
サルモネラ
食後、約6時間〜48時間の潜伏期間の後
嘔吐や腹痛や下痢の症状が表れます
下痢症状は
1日数回から十数回ほどで
3〜4日続きます。
1週間以上症状が続く場合もあります。
多くの場合は
自然治癒しますが
乳幼児や高齢者は
症状が重くなる場合もあります。
主に
加熱が不十分な
卵、食肉、うなぎ
などが原因となります。
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カンピロバクター
食後、2〜5日の潜伏期間の後
下痢、発熱、嘔吐、腹痛
筋肉痛、頭痛、倦怠感などの症状が表れます。
下痢には血が混じることがあります。
乳幼児や高齢者
抵抗力の落ちている方は
症状が重くなる場合があります。
多くの場合は
1週間ほどで完治しますが
稀に
カンピロバクターに感染した
数週間後に
手足のまひ
顔面神経のまひ
呼吸困難
などを起こすことがあるといわれています。
この病気を「ギラン・バレー症候群」といいます。
主に
加熱が不十分な
牛、豚、鶏などの食肉
が原因となります。
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腸炎ビブリオ
食後、8~24時間の潜伏期間の後
主に水様性の下痢、
激しい腹痛の症状がでて
発熱、吐き気、嘔吐などの
症状が表れることもあります。
下痢に血が混じることがあります。
夏に発生することが多いです。
症状は1日程度で回復しますが
高齢者や基礎疾患がある方は
重症化する場合があるので注意が必要です。
主に
魚介類(刺身、寿司など)
が原因となります。
腸管出血性大腸菌(O-157など)
無症状や下痢のみの症状で
収まる場合もありますが
食後3〜5 日の潜伏期間の後
下痢、激しい腹痛、血便
水様性の下痢、発熱などの症状がでます。
乳幼児や高齢者の場合
症状が重症化しやすく
貧血になったり
尿量が減り
けいれんを起こすなどの
症状がでることがあり
重症の場合は死亡することもあります。
主に
菌に汚染された肉
生レバー
加熱不足の肉
生サラダ
殺菌が不十分な水
などあらゆる食品が原因となっています。
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黄色ブドウ球菌
食後、30分~6 時間程度の潜伏期間の後、
吐き気、嘔吐
下痢、腹痛
などの症状が表れます。
この食中毒は吐き気・嘔吐は必ず発症します。
嘔吐回数は
体の中に入った細菌の量によって
異なります。
通常、24時間以内に回復するとされていますが
脱水症状や血圧の低下
脈拍微弱などの症状により
重症化する場合もあります。
主に
おにぎり、お弁当、
サンドイッチ、ケーキなどの手作り食品
などが原因となります。
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ウイルス
ノロウイルス
食後、24~48時間の潜伏期間の後
吐き気、嘔吐
激しい下痢、腹痛、発熱等の
主症状が表れます。
特に嘔吐は突然
急激に強く起こる特徴があります。
その他の症状として
頭痛、咽頭痛、食欲不振、筋肉痛
などが表れる場合もあります。
いずれの症状も
通常3日以内で
自然に回復するとされています
乳幼児、高齢者、
免疫不全等の抵抗力の弱い方は
症状が重くなることがあります。
主に
牡蠣がはまぐりなどの二枚貝や
ノロウイルスに感染している人の
嘔吐物などが原因となります。
まとめ
食中毒は
細菌の種類やウイルスの違いによって
発症日数や症状が異なります。
原因がわかれば対処も
しやすくなりますね。
胃腸症状が主な症状ですが
風邪症状などがなく
加熱が不十分な物や
なまものを食べたときなどに
発熱した場合は
食中毒も疑ってみてください。
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