和食は、季節、旬を重んじる料理。
それは、伝統ある文化の茶道、華道などにも通ずる考え方です。
その表現や意味合いを探り、感じることは、
あなたの感性を磨いているんです。
こんばんは。
「和の食アカデミー」
山下としあきです。
先日から和食の魅力についてお伝えしています。
6つの要素ですね。
1.食材の新鮮さや持ち味旨味を活かす工夫、
2.栄養バランスに優れた健康的な食生活、
3.自然の美しさや季節の移ろいの表現、
4.正月などの年中行事との密接な関わり、
5.社会的道徳の教育食育
6.東西に延びた自然豊かな土地にそれぞれの特産物
今日は、3つめの
自然の美しさや季節の移ろいの表現、
について、お話ししますね。
和食は、季節や旬を重んじて
それを表現しています。
春なら、華やかなイメージを
夏なら、涼しげで青々したイメージを
秋なら、色とりどりな明るいイメージを
冬なら、温かみのあるイメージを。
季節によって、登場してくる料理もあります。
料理を見て、
「あ~~、春になってきたんだな。」
「もうこんな季節かあ~」
なんて、あなたも感じたこともあるでしょう!?
会席料理は、一見、季節感がわからないようなモノでも、
料理の説明を受けると、
「あ、なるほど。このことを表現しているんだね~」
って、こともあります。
先人たちは、ほんの少しのことでも
季節を表現し、
料理に文化を求めていたように感じます。
その先人たちの素晴らしい感性を大切にしていきたい
と、僕は思っているんです。
今は、昔とは、違います。
文化も。感性も。
環境が変わり、季節の流れも
昔とは違うでしょう。
旬も微妙に変わっている食材もあります。
しかし、今は、今。
昔とは違うのなら、今のやり方で、
季節感や旬を表現していきたいんです。
それは、何も飲食店だけでなく、
家庭料理のなかでも、表現していきたいんです。
食卓のなかで、
家庭料理のなかで、
季節感や旬を感じて、
家族みんなでその感性を楽しむなんて、
とても素敵なことだとは、思いませんか?
何も食育とかいうことではなくて、
せっかく日本という国で生活をしているなら、
服装や流行だけ季節を追うのではなく、
料理にも季節を楽しむ感性を磨いていってほしいんです。
食卓、家庭料理は、それを提供できる場、輪なんです。
ぜひぜひ、家族みんなで季節感や旬を、
料理をきっかけに、
料理をテーマにして、
家族の会話や空気空間を楽しんでもらいたいです!!