しらすとちりめんじゃこは
スーパーなどで
手軽に購入出来ます。
旨味がたくさんあるので
ふりかけのように
ごはんの上にかけるだけでも
美味しいです。
よく似た食材の
「しらす」と
「ちりめんじゃこ」の
見分け方や栄養の違いは
何でしょうか。
しらすとちりめんじゃこの違い
しらすとちりめんじゃこの見分け方
しらすは
白色の小魚で
カタクチイワシや
ウルメイワシなど
いわしの仲間の稚魚です。
お店などで見かける
しらす干製品は
煮沸後の乾燥度合い(水分率)によって
呼び名・商品が変わります。
釜揚げしらすは
煮沸後
そのまま冷まして
水分率を90〜80%としたものです。
しらす干しは
機械や天日で乾燥させて
水分率が70〜65%としたものです。
水分量が
60~50%を中上干
40%を上干
と分けられて
一般的には
中上干や上干を
ちりめんと呼んでいます。
しかし
関東では
中上干や上干でも
しらす
関西では
しらす製品全般を
ちりめん
と呼ぶ場合もあるようです。
水分量が多いほど
軟らかく
食べやすいですが
賞味期限が短いです。
水分量が少ないと
固めの食感になりますが
賞味期限が長くなり
噛めば噛むほど
旨味が出てきます。
しらすとちりめんじゃこの栄養の違い
柔らかいしらすと
固めのちりめんじゃこの栄養の違いは
乾燥の度合いによって
変わる成分があります。
しらすの主な栄養成分
・カルシウム
しらすには
多くのカルシウムが含まれています。
カルシウムを摂ることで
骨や歯の形成を
促進する効果が期待できます。
しらすには
カルシウムの吸収を助けてくれる
ビタミンDも豊富に含まれているので
カルシウムの効果を
より一層期待できます。
ちりめんじゃこは
しらすのカルシウムの量より
10倍多いと言われています。
カルシウムの栄養を
しっかり摂りたい時は
ちりめんじゃこを選んで食べましょう。
・ビタミンB12
しらすには
ビタミン12も豊富に含まれています。
脳の神経や
細胞の再生を促す効果が
期待できるので
不眠症や
自律神経を整える働き
があります。
また
身体の疲労や
体力の低下を引き起こす
貧血の予防にも
効果があります。
・セレン(ミネラルの一種)
セレンは
血管を広げ
血液が固まるのを防いでくれるので
脳梗塞、心筋梗塞などの
血栓症の予防に期待が出来ます。
また
強い抗酸化力があるので
アンチエイジングや
風邪の予防などに
効果があります。
栄養豊富なしらすを摂り入れて
バランスよく食事を楽しみましょう。
しらす、ちりめんじゃこは離乳食に使えます
柔らかいしらすは
離乳初期の
生後5~6ヶ月から
食べられますが
乾燥しているちりめんじゃこは
離乳後期の
生後9〜11ヶ月頃から
食べられます。
しらす、ちりめんじゃこは
骨まで丸ごと食べられ
離乳食期のたんぱく源として
重宝する食材です。
塩分が多いので
ゆでて塩抜きしてから
調理しましょう。
下ゆですることで
塩分が減り
やわらかくなるので
調理しやすく
食べやすくなります。
・離乳食初期(5~6ヵ月)
塩ぬきしたしらすを
ペースト状にすり潰します。
ベビースプーン1杯程度から
始めましょう。
初めて口にする時は
アレルギー反応が出た時などのために
病院が開いている日の午前中に
試してみましょう。
・離乳食中期(7~8ヵ月)
塩抜きしたしらすを
細かくみじん切りにします。
小さじ1杯程度が適量です。
離乳食用のお粥と合わせると
食べやすくなります。
・離乳食後期(9~11ヵ月)
塩抜きしたしらすを
粗くみじん切りにして
大さじ1杯程度が適量です。
離乳食後期からは
ちりめんじゃこも食べられます。
ちりめんじゃこもゆでて
塩抜きして柔らかくし
みじん切りにします。
・離乳食完了期(1歳以降)
1才からの完了期は
塩抜きしてから
かみ切れる食べやすい大きさにします。
お粥や柔らかくした野菜や
スープの中に入れて
一緒に食べると
栄養のバランスが良くなります。
離乳食用の冷凍保存方法
離乳食を作るときに
使う分だけではなく
まとめて塩抜きし
1回分ずつ冷凍保存しておくと
使いやすいのでおすすめです。
塩抜きしたしらすを
離乳食期の食べ方に合わせて
すり潰したりみじん切りにします。
製氷皿に入れて
冷凍庫で保存します。
製氷皿が冷凍庫の場所を取るときは
凍ったしらすを
袋にまとめると
場所を取らず保存できます。
保存期限は
3週間程度です。
解凍するときは
凍ったままスープや
お粥の中に入れて
調理できます。
まとめ
しらすとちりめんじゃこは
乾燥具合で呼び名が変わります。
一般的には
水分量の多い柔らかい物を「しらす」
水分量の少ない固めの物を「ちりめんじゃこ」と
呼ばれていますが
地方によって呼び名が変わる場合があります。
体に良い栄養素も豊富で
特にカルシウムを摂りたい時は
しらすより
ちりめんじゃこの方が
カルシウム量が多いです。
しらすは
離乳食初期から食べられる食材で
離乳食期のたんぱく源になります。
離乳食から大人まで
幅広く食べられている
しらすとちりめんじゃこを摂り入れて
バランスの良い食事をしましょう。